子どもが何も話してくれない。反抗期だから?
- 最近子どもがあまり話をしたがらない。
- 言動が反抗的。
- 何を考えているのかわからない。
おそらく思春期の子どもなら必ずと言っていいほど通る道ですよね。 いわゆる反抗期。
でもそれだけとも言い難い。
なんとなく感じる違和感。
もしかして親子のコミュニケーションそのものが上手くいっていない?!
なんて思うことありませんか? その違和感、間違っていないかも!
少しだけ、今までの親子関係を振り返ってみてください。 もしかして親から一方的に押し付けたような会話になっていませんでしたか? 子どもからの働きかけに対して、いかにも子どもの話を聞いているふうで、最後は親の意見を押し付ける形になってしまうと、子どもは親に期待をしなくなります。
「どうせわかってくれないし。」 「どうせ聞いてくれないし。」 となってしまい、だんだん親に話をしなくなります。
「ねえねえお母さん、今日ね、Aくんが僕のこと蹴ってきたんだよ。僕何もしてないのにさ。ひどくない?」
「ええ! ケガしなかった? 大丈夫? でもさ、何もしていないのに蹴るっておかしいでしょ。 あんたが何か嫌なこと言ったんじゃないの?」
こんな会話あるあるですよね。 私もプライベートではいまだに、余裕がなくイライラしいる時はやってしまいます。
でもまあ、実際に本人が気づかないで嫌な言葉を先にAくんに投げかけたと、いう可能性もあります。 結構な割合であります(笑)。
しかし、詳しい話も聞かずに親が子をいきなり疑ってかかるのはNGです。
まずは子どもの気持ちに寄り添う作業をしてください。 心のなかで「またやらかしたんでしょ」と思っていてもです。
「そうなの!? Aくんに蹴られたの? 大丈夫だった? 何もしてないのに蹴ってきらそれはひどよね。 やられてどんな気もちになった? そうか、痛かったし嫌な気持ちになったんだね。…。」
と十分に子どもの言葉や気持ちをそのまま受け止めてあげるといいです。 「でもさ」は、子どもの言葉や意見、思いを否定してしまうので、これもNGワード。
『傾聴』という言葉があります。 耳を傾けて注意して聴く。 耳だけでなく心も傾けて子どもの声が聴けたら良いですね。
そして、十分に子どもの思いを聞いたそのあとに、状況確認をして客観的に分析していく中で、「もしかしたらあなたのその一言がAくんにとって傷つく言葉だったのかも、ってお母さんは思うけど、あなたはどう思う?」 というように、
『お母さんは』こう思うけど『あなたは』そう思うのね。
『ぼくは』こう感じたけど『Aくんは』そう感じたんだな。
と、それぞれ違う見解や意見があるし、それらはお互いに尊重されるべきだと子どもが肌で感じることができたらいいのかな。と私は考えます。 それができるようになると、冷静に状況が判断できるようになり、客観的に自分の言動を振り返り反省することができるようになるのではないでしょうか。