こどもの愛情の器を満たすために親ができること
前回の続きです。 前回の投稿をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
愛情の器①
愛情の器。 その子の持った器がどんな形でどんな素材なのかは、一見わかりにくいですよね。 ではどうすればいいのでしょうか。
何よりも大切なのは、お子さんの性格や特性をきちんと理解した上で、しっかり話を聴くことです。
すると「子どもとはよく話をしているし話も聞きますよ」とお答えになる親御さんが少なくありません。
しかしこれでは不十分なのです。話を 『聞く』 ではなく、話を 『聴いて』 ほしいのです。
お子さんに注意向けて耳を傾けることが大切です。
子どもはトンチンカンなことを言うかもしれません。 その考えは違うよね、と言い返したくなるかもしれません。 それって友人や先生だけじゃなくあなたも悪いよね、と感じるかもしれません。 そんなこと気にしなくちゃいいじゃん、と言いたくなるかもしれません。
それでも、『でもさ』 『そんなのさ』 なんて絶対に言わないでください。
聴いていると、子どもの考えや想いが見えてきます。 そしてそれに寄り添います。
ただただ 『そうかそうか』 と聴いてください。
『あなたはそう感じたんだね』 と受け止めてあげてください。
そうすれば子どもは安心して自分の心の内を話してきてくれます。 アドバイスはそれからで大丈夫です。 子どもが望んでいなければむしろアドバイスはいらないかもしれません。
成長に従って自分で解決できることが増えると、話してくれる機会は減るかもしれません。 しかし、いざという時に心の内を安心して話せる環境があると、何か大きな壁が立ちはだかった時に、頼ってきてくれて一緒に乗り越えられます。
安心して話せる環境がないと、一人で抱え込み、選んでほしくない方法でそれを発散させようとします。 外に発散させる子は非行。 内で発散させる子は自傷。
決して親の愛情不足なわけではない。 けど何か満たされない。 そうなる前にお子さんと上手に向き合えているか、振り返ってみることをおすすめします。 今からでも十分間に合いますよ。
参考図書