凸凹イコール発達障害という誤解
発達の凸凹(でこぼこ)があると聞くと、「イコール発達障害かな?」という印象を受けたりはしないでしょうか。 それって実は誤解なんです。
WISC(児童用の知能検査)で、4つの能力の数値をグラフにした時、上下ガタガタと山あり谷ありな形をしていると、発達障害ではないかと心配したり、そう判断してしまう親御さんや先生が少なからずおります。
もちろん、発達の凸凹具合で、発達障害の傾向がわかることもありますが、絶対に『そう』とは言い切れないということも知っておいていただきたいのです。
凸凹は、その人の得意と不得意な能力を表します。 誰にだって得意も不得意もありますよね。
ただ、その得意と不得意の能力に差がありすぎると、生きづらさを感じやすくなる可能性が大きくなります。
例えば、言語能力が高いのに、受け取った情報を処理する能力が低ければ、「頭ではわかっているのに体がついていかない」ということになり、その逆であれば、「理解する前に体が衝動的に動いてしまう」ということが起こります。
これにより、前者は『プライドが傷つき、人前に出ることを怖がる』ようになったり、後者は『失敗が多く周囲から怒られることが増え、自己肯定感が下がっていく』ようになったりします。
このような生きづらさを軽減するために、凸凹を理解して適切なフォローをしていく必要があるのです。
誰にでも、多かれ少なかれ凸凹はあります。 本人も周囲もそれを知ることで、支援方法も検討しやすくなりますし、これにより生きやすくなれば、”なお良し!” ですよね。
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