WISC-Ⅳで何がわかるの?
WISCとは児童向けのウェクスラー式知能検査のことです。 適用年齢は5歳から16歳11か月となっています。 Ⅳ(フォー)というのは、改訂が繰り返され第4版といった感じです。
2021年現在、日本ではⅣが最新として広く使われていますが、海外で最新とされているのはWISC-Ⅴ(ファイブ)で、2022年あたりには日本でも使用されるようになるのでは、と言われています。
WISC-Ⅳの検査では、4つの指標得点により能力をはかります。 その4つとは、
- 言語理解(VCI)
- 知覚推理(PRI)
- ワーキングメモリ(WMI)
- 処理速度(PSI)
で、この4つの指標得点は、10個の下位検査(+5個の補助検査)で出すことができます。
そして、4つの指標得点の平均が、全検査IQ(FSIQ)となります。
全検査IQが高いと『知能が高くて頭が良い』と考えられがちですが、検査結果を読み取るときに大事になるのが、4つの指標になります。
4つの指標得点に大きなバラつきがあるかどうか、どんな能力が高くて何が苦手なのか。 その結果、どう得意を生かし苦手をカバーすれば、生活や学習がよりよくなるかを考えるためのひとつの目安になります。
バラつきがあるイコール発達障害とは言えないので、そこは注意したいところです。