《知覚推理》の指標得点で見る得意と不得意
知覚推理(PRI)は、どちらかというと聴覚を使った言語理解とは逆に、視覚からの非言語的情報に対する能力です。
非言語とは、つまりイメージ的なものですね。 その非言語的な情報をもとに何かを推理したり、考えたり、といった力です。 イメージなので、空間認知も関わってきます。
この知覚推理が弱いと、
- 視力にかかわらず板書が遅い。
- 図形や展開図などの理解が難しい。
- 漢字がおぼえにくい
- 新しい状況に対応することが難しい。
- 文字の形が整わない。
などの困難さが考えられます。
この場合、視覚的な情報はできるだけ簡潔にしてあげたり、もし《言語理解》が高いようなら言葉で説明してあげたり、前以て予定を確認して見通しを持たせてあげたりするといいかもしれません。
また、目と手の協応が苦手だったりもしますので、板書はできるだけさせず、プリントに大事なところだけ穴埋めで書かせる方法や、ICT機器の利用などを考えてもいいですね。