《ワーキングメモリ》の指標得点で見る得意と不得意
ワーキングメモリ(WMI)とは、耳から聞いた情報を一時的に記憶にとどめて、その情報を対処する力のことです。
つまり、あれやこれやと言われたことを覚えておいて、対処する・・・。 例えば、先生の「ノートと鉛筆をカバンから出して、ノートに黒板の問題を書き写したら、ドリルを出して23ページの漢字の書き取りをやってください。」という指示を覚えておいて順番に作業をこなす力のことと言えばわかりやすいでしょうか。
この力が弱いと、
- 注意散漫で、聞き間違えや覚え違いが生じる
- 読み書きの苦手さ
- ケアレスミスが増える
- 自分をコントロールする力が弱くなる
- 衝動的な行動が多くなる
などの苦手さが目立ちます。
この場合、話しかけるときはまず注意をしっかりこちらに向けること、指示は一つ一つ順番にすること、話は簡潔にすること、忘れないようにメモをする習慣をつけさせること、などの支援が必要になります。
耳で聞いて理解することが難しいケースが多いので、一つ一つゆっくり説明すると同時に、視覚的な支援も必要になるかもしれません。