日々のカウンセリングを通して感じる傾向《学校×子どもの特性編》
不登校・・・。
原因と言っても本当に人それぞれですし、私がえらそうに断言できるようなものではないのですが、日頃、小・中学生やその保護者の方とカウンセラーとしてご相談をお聴きする中で、原因は、主に大きく4つに分類されると私は考えています。
ひとつめは 『学校』。
友人関係やいじめ、先生との関係や勉強の難しさなどが挙げられます。
ふたつめは 『家庭』。
親子関係や夫婦関係などに端を発した居心地の悪さや愛情不足の感覚。
みっつめは 『子どもの特性』。
いわゆる発達障害やその傾向です。
よっつめは 『子どもの病気』。
起立性調節障害、過敏性腸症候群、統合失調症やうつ病などなど・・・。
原因はこれら4つの内のどれか1つであったりいくつかが複合的であったりしますが、多くは、特に長期に渡る不登校の原因は、複合的なものが多いように感じます。
ではそれぞれの原因がどのように絡んでいるのか、私が受け持つ相談では特に学校と子どもの特性が多いので、今回は【学校×子どもの特性】に注目していくつか例を紹介してみます。
- 友人関係が上手くいかず学校でトラブルが多い子・・・悪気もなく衝動的に発する不快な言動でクラスメイトを怒らせてしまいがちなADHD(発達障害)であるケース。
- 話の合う友人がいなくて孤独感を訴える子・・・こだわりの強さやコミュニケーションの苦手さを抱える自閉スペクトラム症(発達障害)であったというケース。
- 勉強が苦手で授業を苦痛に感じる子・・・読み書きなどに苦手さを抱えるLD(限局性学習症いわゆる学習障害)であるケース。
- 給食が苦痛でしかたないお子さんや、クラスの賑やかさが苦痛で教室にいるだけで頭痛がする子・・・味覚や嗅覚、聴覚などが人一倍どころか何倍も過敏な感覚過敏(自閉スペクトラム症の特徴のひとつ)が原因だったというケース。
更にこのような例に家庭環境や病気も関わってきたり、子どもの『我がまま』や『甘え』として扱ったがために状態が悪化して、二次障害、三次障害でひどいうつ症状や自傷行為・・・などといったことも(特性による苦しさから不登校になった時点ですでに二次障害とも言えますが)。
そうならないためにも、担任の先生はじめ、学年の先生や保健室の先生など、あるいは巡回相談の先生やスクールカウンセラー、医療機関など、様々な角度からお子さんを見ていただいて、子どもが今『何に苦しんでいるのか』 『何に困っているのか』がわかるといいですね。
そしてその先にどんな支援が必要なのか・・・。 発達障害と診断されることに抵抗を感じる親御さんがとても多くおられますが、誰だって急にそう宣言されたら戸惑うのは当然だと思います。
しかし、『その子に合った支援』を受けられず苦しい思いをするのはその子自身なのです。
今回の例に挙げたような困り感を持ったお子さんが、必ずしも発達障害であるとは限りません。
でも、その可能性から目をそらさずに周囲の先生や専門家に頼ってみるのも大切なことだと常々感じています。
今回は【学校×子どもの特性】の例についてお話しましたが、長くなりますので、他の例はまたの機会にしたいと思います。
おしらせ
発達支援について気軽に学べる、無料メール講座、
受講生募集中です。
公式LINE追加からご登録いただけます。
ふるってご参加ください!
お待ちしております♪
↓ ↓ ↓