学校に行こうとするとなぜか痛くなってくる・・・
朝は普通に起きるけど、登校の支度を始めるとお腹が痛くなってくる。
何日も続くので病院に連れて行ったがどこも悪いところはなく病気とは言えない。
それって仮病?!
疑いたくなってしまいますよね。
サボりたいだけなんでしょ。
1日でも休ませれば、休み癖がついてしまうかもしれない。
仮病なら無理させてでも学校に行かせよう。
なんて思ったことありませんか?
私はあります。 そしてものすごく迷いました。
本当に痛いのだろうか? 子どもを信用して休ませていいものか? このまま休み続けたらどうしよう?
でも、どこも悪くないはずなのに「痛い」「具合悪い」と訴えてまで学校を休むには、何かしらの理由がちゃんとあるはずなのです。
そして実際に、痛かったり具合悪かったりすることもあるのです。
たとえ休んでいいとわかった途端に元気になったとしても。(あるあるですよね(笑))
まずは、たとえ仮病であっても、決して「うそでしょ」「仮病でしょ」などと言って子どもを責めることのないようにしましょう。
先ほども言ったように、仮病を使ってまで休みたい理由が必ずあるからです。
理由、原因は何か?
友人? 先生? 学習? ある特定の教科? 行事? 人の多さ? 音? などなど・・・
保護者と学校が連携して、原因となることを取り除いたり改善できるところは改善したりして、学校が安心安全な居場所となるようにサポートします。
ただし原因を特定するために、子どもに根掘り葉掘り聞いたり、アドバイスしたりすることはやめてください。
ゆっくりじっくり、ひたすら子どもの言うことに耳を傾け、受容してください。
「話しても大丈夫だ」「気持ちをわかってもらえた」と子どもに思ってもらえなければ、今後一切、子どもが親に頼ることはしなくなります。
子どもは、ほぼ学校と家しか世界がありません。 とても狭い中で生きていて、そこから飛び出したくてもそんな力はないので、どんなに辛くても甘んじてその世界にいるしかないのです。
その狭い世界の住人に見捨てられたら、居場所がないと感じながらもそこに居るしかなくなり、地獄のような毎日を送ることになりかねません。
だから私たち大人は、子どもたちにとって安心で安全な居場所をつくる義務があると思うのです。