TEGで何がわかる?客観的に自分を眺める
前回、TEG(東大式エゴグラム)という心理テストがあるよ。というお話をし、心の要素(自我状態)という言葉に触れました。
さて、心の要素(自我状態)とは・・・?
交流分析では、人の行動を《CP / NP / A / FC / AC》の5つの自我状態(心の状態)に分類しました。
- CP(Critical Parent):批判的な親の自我状態・道徳や倫理を重んじる厳しい部分
- NP(Nurturing Parent):養護的な親の自我状態・思いやりを持って暖かく接する部分
- A(Adult):大人(成人)の自我状態・物事を客観的に冷静に判断する部分
- FC(Free Child):自由な子どもの自我状態・自由奔放な部分
- AC(Adapted Child):従順な子どもの自我状態・他者の顔色をうかがう子どもの部分
これら5つの自我状態には、それぞれにプラスの面とマイナスの面があるのですが、それぞれの自我状態の高低により、その人の性格の傾向や行動パターンを読み解きます。
高低には、決して優劣や善悪はありません。
バランスであったり、状況や必要に応じて、柔軟にこれらの自我状態の間を行き来できたりすることが大切だと言えます。
エゴグラムではこの5つの自我状態をグラフ化し視覚的に把握できるようになります。
自分はどの自我状態が高いのか、あるいは低いのかを客観的に見ることで、自身の性質を知り、またそのバランスを知ることで、今後「自分が目指す自分へ近づくには何をどう変えればいいのか」がわかりやすくなります。
『過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と自分の未来だけ』という言葉がありますが、自分を知ることで、これからどんな風に変わりたいか、変えていきたいかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。