なかなか言葉が出ない、増えない。発音が気になる。それ、耳の聞こえに問題あるかも?
お子さんの言葉が遅れているように感じている方、あるいは1歳半健診や3歳児健診で言葉の遅れを指摘された方で、知能や発達の遅れのせいだけと思っている方いませんか?
もしかしたら、耳の聞こえに何かしらの問題がある可能性も考えられます。
そして、『耳の聞こえが悪い』要因も様々ですので、病院を受診して正確な診断があると、対策が練りやすいです。
私事で申し訳ないのですが、我が家の話を例に挙げさせていただきます。
小学校4,5年生まで舌足らずな発音が残っていたうちの子どもの話です。
うちの子は幼稚園の頃に『滲出性(しんしゅつせい)中耳炎』と診断され、治療のため耳鼻科に通院していました。
聞こえはある一定の高さの音が聞き取りにくく、集中力の問題もあると思いますが、時々こちらの声掛けに「え?」と聞き返すことがありました。
舌はどちらかというと長めの印象で、ぐるんと裏返しにできるほど器用でしたが、『さ行』と『か行』の発音が特に苦手でした。
小学校2,3年の時にはクラスメイトから「〇〇ちゃんはなんでおとーたん(お父さん)って言うの?」とからかわれたこともあります。 担任の先生が心配してくださり、ことばの教室などの検討を提案していただきました。
本人はあまり気にしてはいませんでしたが、私も、いじめに発展したら可哀相だと思い、病院の言語リハビリに1年ほど通わせることにしました。 しかし本人は全くやる気を見せず、あまり改善されませんでした。
ところが、3年生の時に滲出性中耳炎の手術をし、耳の聞こえが改善してからは、みるみるうちに発音も改善され、中学に入るころには全く気にならなくなりました。
この子の発音の悪さの主な原因は、
滲出性中耳炎による聞こえの悪さ、それによる誤った発音の認識、舌の使い方の不器用さだったと思われます。
高校生になった今でも、経過観察で半年に1回ほど耳鼻科には通院していますが、発音に関してはクリアできました。
聞こえはある一定の高さの音が聞き取りにくく、集中力の問題もあると思いますが、時々こちらの声掛けに「え?」と聞き返すことがありました。
舌はどちらかというと長めの印象で、ぐるんと裏返しにできるほど器用でしたが、『さ行』と『か行』の発音が特に苦手でした。
小学校2,3年の時にはクラスメイトから「〇〇ちゃんはなんでおとーたん(お父さん)って言うの?」とからかわれたこともあります。 担任の先生が心配してくださり、ことばの教室などの検討を提案していただきました。
本人はあまり気にしてはいませんでしたが、私も、いじめに発展したら可哀相だと思い、病院の言語リハビリに1年ほど通わせることにしました。 しかし本人は全くやる気を見せず、あまり改善されませんでした。
ところが、3年生の時に滲出性中耳炎の手術をし、耳の聞こえが改善してからは、みるみるうちに発音も改善され、中学に入るころには全く気にならなくなりました。
この子の発音の悪さの主な原因は、
滲出性中耳炎による聞こえの悪さ、それによる誤った発音の認識、舌の使い方の不器用さだったと思われます。
高校生になった今でも、経過観察で半年に1回ほど耳鼻科には通院していますが、発音に関してはクリアできました。
当時は舌足らずなしゃべり方の我が子を可愛く思い、発音もそのうち治るだろうと高を括っていましたが、担任の先生の後押しがあり受診に繋がり、いろんな視点で見てもらえたことを、とても感謝しています。
もし、お子さんの言葉の遅れや発音に関して、少しでも心配に思われていたら、ぜひ一度病院で一通りの健康診断を受け、お医者さんに相談してみてはいかがでしょう?
耳だけでなく、口の中の構造(形)や舌の長さや力の入れ方に問題(不器用さ)がある場合もあるので、これも相談してみるといいかもしれません。
単純に「この子は発達がのんびりだね」とか「能力が低いのかもね」と決めてしまわず、様々な立場の専門家からあらゆる角度で見てもらい、判断する必要があるのでは、と思います。