診断・判定のその後。私が考える最も安価な治療方法とは?
今回のご質問の中の、無料診療というのを私がよく知らなくて申し訳ないのですが・・・
市町村の教育センターや相談窓口のことでしょうか?
あるいは自治体によっては、『ある一定期間だけ無料で診療してくれる』という取り組みがあるのでしょうか?
いずれにしても、「無料で、ある程度の診断や判定をしてくれて、何らかの支援を得ることができたが、その期間を終了した後の『できるだけお金がかからない治療方法』を知れたらいいな」ということではないかと推察し、『手帳の申請』を含め、お答えできたらと思っていますが、手帳に関しては他の方からもご質問をいただいているので、今回はお金がかからない治療方法についてお話していきます。
『できるだけお金がかからない治療方法』ですが、何の治療か?という点を明確にしていかないといけないですね。
私に質問を投げかけていただいたということは、おそらく発達障害かメンタルのことで間違いないのでは、と思うので、その前提でお話を進めていきます。
病院にかかれば、どうしてもお金はかかってきますよね。 しかし、必要なら、定期的に通院された方が良いですし、病院などからすすめられていればですが、療育にも通われた方が良いと私は考えます。
自治体によっては、中高生まで医療費の多く(または全額)を負担してくれるので、一般的な通院・服薬に関しては高額にはなりにくいのではないでしょうか。
また、発達の特性が関連して、メンタルが不安定になったり落ち込むことがあり、心理士などへの相談(カウンセリング)が必要になる場合も出てきます。 ところが、カウンセリングは保険がきかないので安くはありません(どちらかというと高い)。
市町村の心理相談や学校のスクールカウンセリングなどを利用すると無料で相談できますので、積極的に活用されるといいですね。 ただ、相性が合わずに相談した気になれないとかなら、自分に合った病院や私設のカウンセリングルームで相談した方が、高くはなりますが、メンタルの安定は保てると思います。
療育は、受ける施設によって料金が変わってきます。(療育は、手帳がなくても受給者証があれば受けられます。)
民間の施設ですと(プログラムによって違いますが)、高いと月に2~3万円あるいはそれ以上するところもあります。
自治体が行う療育施設は保育園のように収入によって前後し、無料~数万円(月額)くらいでしょうか。 子育て世代の一般的な収入ですと確か5千円前後だった気がします。 医療機関での療育はリハビリのような扱いになるので、1~3割負担で受けることができたと思います。(全てがあやふやでごめんなさい(;^_^A)
以上、有料になると思われる、病院や療育などの外部機関利用(家庭や学校以外の機関)に関してお話をしました。
専門的な外部機関は、必要であれば迷わず利用して、お子さんの自立や親子の心身の安定のために、可能な限り活用したり頼ったりすることをお勧めします。 学校関係であれば、特別支援学級や通級、不登校なら校内や校外の適応指導教室(相談室とか中間教室などと呼ぶところもある)などの利用も検討してみてはいかがでしょう。
発達障害の方は、育ちの中で様々なストレスや傷つきを抱えることが多く、抑うつ・不安・不登校などの二次障害を引き起こすことも考えられます。
そうならないために、専門機関の利用と並行して、
《 ストレスがかかりにくい、生活しやすい、働きやすい 》を目指した、
環境整備や自分なりの工夫、周囲の理解が必要です。
それらが、家庭、学校、地域など、そして当事者自身でできる、比較的安価で最も大事にしたい治療方法ではないかと、私は思います。
求めていた答えになっていなかったらすみません。 その時はまた改めてご質問をお送りくださいね。
ありがとうございました。
参照:児童福祉法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000164#259